過去の様子

2025年3月コーチング・ラボ(月例勉強会/東京)

今月のコーチング・ラボ(勉強会)は「イヤだ!めんどくさい!!やりたくない!!!~その時、私は…~」というテーマで開催しました。

◎今回のテーマ:メンバーの「モヤモヤ発言」から

今回のテーマは、普及分科会で起きた出来事がきっかけでした。「最近みんな忙しくてミーティングが時間通りに始まらないし、なんかダラダラした状態でおもしろくない。このままでいいのかな…」と感じていたメンバーが「ミーティングのやり方にモヤモヤする!」と自己開示したことから、全員で「今の分科会をどう捉えているのか」など、自分たちの率直な思いを共有しました。

この率直な思いを会として共有したことが、「自分の気持ちを大切にしていい」と「ミーティングの時間も大切にしたい」とが皆の思いとしてつながることに。結果、遅れがちだったメンバーは時間を再調整してくれたり、オンライン参加に留まっていたメンバーも何とか都合をつけて対面での直接参加に変えてくれたりと、ミーティングが対面で時間通りに始まるように大きく変化しました。
さらに、なんとなくめんどくさいこと、やりたくないことになりかけていた普及分科会のミーティングを、もっとワクワクする楽しい時間にするためにどうしたいのか、積極的な意見が次々と出てくるようになり、ミーティングが活性化していきました。

この変化をコーチングの学びと関連づけられれば、普段の生活の中でも活用できるんじゃない?だったら、ぜひラボの参加者にも紹介して「自分でもやってみたい」と持ち帰ってもらいたいよね!というところから企画がスタート。

普及分科会のメンバーがミーティングに対して感じていたように、日常生活の中でも「イヤだ!めんどくさい!!やりたくない!!!」と感じることはよくあること。これはいわば「やる気がない」状態。しかし、たとえやる気がなかったとしてもやりたくない自分の気持ちは抑え、切り換えて目の前の課題に対処することが多いのではないでしょうか。結果、気持ちを抑えることに力が使われてしまい、期待ほどパフォーマンスは上がらないために疲弊し、ますますやる気が失われていく…ということが起こりがちです。

しかし、コーチングでは「やる気がない」状態もその人らしい状態の一端として捉えています。そこで、今回は、自分の不快感情にフォーカスしたプログラムを考えました。

さて、当日。事前に取り組んだホームワーク「イヤだ!めんどくさい!!やりたくない!!!~その時、私は…~」をグループで共有。改めて仲間に自己開示することで、自分が、いつ、どんなときに、どのように「めんどくさい!」と感じるのか、身近になったようです。

◎ミニ講義&リアルな体験談

次に、ミニ講義で「コーチングの基軸となる考え方」を復習。「やりたくない!」と感じる仕事であっても自分なりに取り組むためには、まずその仕事に対する自分の気持ちなどの反応を大切にすることが大事だと再確認しました。

そしていよいよお待ちかね、普及分科会の体験談。「モヤモヤする!」という自己開示をきっかけに、実際に普及分科会でどんなことが起きたのか、3名のメンバーが生の声で熱く語ってくれました。さらに、もう1名からは日常で「コーチングの基軸となる考え方」を実践した時のリアルな体験も紹介していただきました。普及分科会メンバーの熱い自己開示を聴いてラボ参加者も多いに刺激を受け、場が活性化したように感じました。

最後に、「イヤだ!めんどくさい!!やりたくない!!!」をお題としてのセッション。プレーヤーとして自己開示の訓練をするとともに、コーチとしても技法に習熟するためのトレーニングを行いました。

参加者からは、「身近でよいテーマ。楽しく気づきの多い時間だった」「“めんどくさい”の一言で何でも片付けていたが、自己開示を進めることで自分の中でどんな反応が起きているか見ることができた」「普段“めんどくさい”と思っていることに注目したいと思った」などの感想をいただきました。仲間との自己開示の共有は刺激的で、自身の反応に気づくきっかけにもなったようで、参加者それぞれに自分の時間として過ごすことができたようです。

開催日時令和7年(2025年)3月11日(火)19時15分~21時15分
開催場所としま区民センター 会議室504