子どもの得意を育むために! 親子の効果的なコミュニケーションの方法
子どもの可能性を伸ばしたいと考えていても、「どうすれば得意を見つけて伸ばせるのか」と悩む親は少なくありません。勉強や習い事に力を入れる家庭は増えているものの、それだけで子どもの才能が伸びるとは限らないのが現実です。
実は子どもの能力を育てるには、日常の親子コミュニケーションが大きな影響を与えるといわれています。
今回は、子どもの得意を見つけようとするのではなく見守ること、その基本となる観察のポイントや、得意を育む親子のコミュニケーションの取り方について解説します。
「見守る」ことの有効性 ~子どもの「得意」を育む観察ポイント
子どもの得意分野は、テストの点数や表面的な成果だけでは見えにくいものです。
むしろ日常生活の中にある小さな行動や興味の積み重ねの中に、その子らしい強みのヒントが隠れています。
そのためにもお勧めしたいのが「見守る」こと。
子どもを必要に応じて助けられる距離を保ちながらも、子どもが自分で考え試行錯誤する過程を尊重することです。その基本が観察です。
子どもが夢中になる遊びや行動を観察する
子どもの得意を育む上で、注目しやすいことの一つが、夢中になって取り組んでいる遊びや行動です。
子どもは本当に興味があることに対しては、時間を忘れるほど集中する傾向があります。
親が声をかけても気づかないほど没頭している遊びや、何度も繰り返し楽しんでいる活動には、その子の強い関心が表れています。
そのため、「子どもだから当たり前」「遊びだから意味がない」と決めつけるのではなく、子どもがどのような活動に自然と引き寄せられているかの観察が大切です。
失敗しても続けるものに注目。また結果の良し悪しよりも気持ちを共有する
子どもの得意分野は、失敗しても挑戦し続ける行動の中にも現れます。
子どもは、関心の薄い活動には気持ちが向きにくい一方で、興味のある分野には失敗しても繰り返し挑戦する傾向があるのです。
例えば、何度失敗しても同じゲームに挑戦し続けたり、うまくできない絵を何枚も描き直したりする姿には、その分野に対する強い興味が示されています。
親としては、良くない結果だけを見て「向いていない」と判断するのではなく、子どもがどのような気持ちで取り組んでいるのかに目を向けるのが大切です。
学校や習い事での様子など、広い視野で子どもを知ろうとする
家では見せない一面を学校や習い事で発揮している子どもも多いため、教師や指導者の意見を聞くのも、強みを知る上で大きな参考になるでしょう。
例えば、家ではおとなしい子どもでも、学校では友達をまとめるリーダーシップを発揮していたり、授業の中で集中力や創造力を発揮していたりすることもあるのです。
このように、親だけでは気づきにくい得意分野が見えてくるケースは少なくありません。
子どもの能力を広く深く知るためには、家庭だけの視点ではなく、学校や習い事など複数の環境から情報を集めるのが重要です。
子どもの才能を伸ばす親子コミュニケーションの基本

子どもの得意を育むためには、親がどのような言葉をかけ、どのように子どもの話を受け止めるかが深く関わります。
正すような否定的な態度よりも、関心を寄せる積極的な姿勢を
子どもとの会話において大切なのは、すぐに正しい答えを教えることではなく、まず気持ちを受け止める姿勢です。
何かを話したときに「それは違う」、「そんな考え方はおかしい」と否定されてしまうと、次第に自分の意見を話さなくなってしまいます。
一方で「そう思ったんだね」、「そんなふうに感じたんだね」と共感の言葉をかけると、子どもは自分の気持ちを理解してもらえたと安心し、日常的に自分の気持ちを話してくれるでしょう。
結果より努力や過程を認める声かけ
子どもの得意を育むなどの成長を支える上で重要なのは、結果の成否以上に、そこに至るまでの工夫や努力などの取り組みの姿勢です。
テストの点数の良し悪しや試合の勝敗ばかりに評価が向けられると、失敗を恐れて挑戦を避けるようになる場合があります。
それに対して、努力や過程に目を向けた声かけを続けると、挑戦することそのものや自分なりにやってみることに価値を感じるようになるでしょう。
例えば「よく頑張ったね」、「最後まで諦めずに取り組んでいたね」といった言葉は、子どもの自信を育てるきっかけになります。
子どもに「考える、やってみる」機会を増やす、問いかける
子どもの能力を伸ばすためには、親がすぐに「答え」を手取り足取り教えるのではなく、子ども自身に「考えみたり・やってみたり」する機会を与えるのが大切です。
親が子どものためと思い「先回り」するようにすべての答えを提示してしまうと、指示を待つ習慣が身についてしまい、自分で考える力が育ちにくくなります。
例えば、声掛けとしては「どう思う?」、「どうすればうまくいくと思う?」といった問いかけをすると、子どもは自分なりに考えを整理しようとします。
このような会話を重ねていくと、思考力や問題解決力が少しずつ育っていくでしょう。
「なぜ?」ではなく「どう思った?」が問いかけのポイント
親が子どもに質問をするとき、「なぜそうしたの?」「どうしてこうしないの?」という言葉を使ってしまうことは少なくありません。
しかし、子どもにとって「なぜ?」「どうして?」という質問は、責められているように感じてしまう場合があります。
そこで意識したいのが、「どう思った?」や「どう感じた?」といった、子どもの感じ方や考え方などの内面への問いかけです。
このような質問は子どもの意思や感情に焦点を当てているため、安心して自分の気持ちを話しやすい傾向があります。
また、自分の感じ方や考え方を言葉にする経験を重ねると、思考力や表現力が育まれやすくなります。さらに、親が子どもの意見を尊重してしっかり聞くことで、自分の考えをしっかりもつとともに他者の考えも大切にする協調的な自立心をもつことにもつながります。
子どもの言葉を繰り返して気持ちに関わる
子どもが話しているときに、親がただ聞いているだけでは、本当に関心を持ってくれているのかどうか不安になる場合があります。
そんなときに効果的なのが、子どもの言葉を繰り返して確認する会話の方法です。
例えば、子どもが「今日は学校で○○なことがあった」と話してきた時に、「〇〇なこと」のように話のテーマに相当する発言を短く繰り返したり、「△△って面白かった」と話してきた時には、「面白かった」のように気持ちにあたる発言を繰り返します。
すると、自分の話をしっかり聞いてもらえていると感じるとともに、より多くの自分の思いや考えなどを話してくれやすくなります。
また、子ども自身が考えを整理したり「自分はどうしたいのか」などの自己確認や意思決定の基盤づくりにもつながります。
親子コミュニケーションでやりがちな失敗と改善方法
親は子どもの成長を願うからこそ、つい良かれと思って様々な言葉をかけますが、その言葉や態度が無意識のうちに自信や挑戦意欲を下げてしまう場合もあります。
親の価値観を押しつけてしまう
親は自分の知識や経験、価値観などから「こうしたほうが良い」と考える傾向があります。
しかし、その価値観をそのまま子どもに当てはめてしまうと、本来の興味や個性を失わせてしまうことがあるのです。
例えば、親が勉強やスポーツを重視している場合でも、子どもが興味を持っている分野が必ずしも同じとは限りません。子どもにはそれぞれ異なる興味や得意分野があり、その個性を尊重すると能力は伸びやすくなります。
親の価値観や理想を押しつけるのではなく、子どもが何に興味を持っているのかを知ろうとする姿勢が大切です。
子どもの話を途中で遮ってしまう
忙しい日常の中では、子どもの話を最後まで聞かずに途中で結論を出してしまうこともあるかもしれません。
しかし、子どもにとって自分の話を最後まで聞いてもらえるかどうかは、とても大きな意味を持っています。
話の途中で意見を否定されたり、結論を急がれたりすると、自分の気持ちを伝えるのに不安を感じるようになってしまうのです。
なお、「今」聞く時間が持てない場合は、別途時間を調整して聞く時間をつくってみるのも良いでしょう。
親子の会話が子どもの得意と自信を育てる

子どもの得意は、学校の成績や目に見える成果だけで判断できるものではありません。
夢中になっている遊びや、失敗しても挑戦を続けている姿の中に、その子らしい強みが隠れている可能性があります。
親が見守る距離感を大切にしながらも、子どもの言動・行動に注目し、声掛けや気持ちを聞く関わり方を続けると、子どもの得意や自信を少しずつ育みやすくなります。
今日から少しずつ、子どもの言葉・気持ちに耳を傾けるコミュニケーションを意識してみませんか。
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それは、コーチングが人の「強み」を伸ばし、行動化をサポートする新しいコミュニケーションの技術であることが理由かもしれません。この技術の新しさは、相手の不平や不満という負の感情さえも、建設的な力への転化が可能であることです。
さらに注目したい画期的な効果として、コーチングが「違い」を活かし合う創造的なコミュニケーションの手法であることから、
相性や性格、価値観が合わない相手との対応力を向上させることも可能にしてしまう点です。
結果として、自分のコミュニケーション能力の飛躍的な向上やリーダーシップなどの幅を広げることに役立てられます。
コーチングは「自分らしさ」も「相手らしさ」も大切にし、「お互いを高め合う」コミュニケーションの手法ともいえます。
老若男女、職種などに関係なく学習し、さまざまな場面で活用できる技術です。






