曖昧なまま放置されていたことが多いことに気づいた!

せっかくだから検定試験を受けてみようと思ったものの、いざ準備を始め、試験も近くなるとプレッシャーの連続で中々大変な思いをしました。

筆記試験の準備のためにテキストを読み返したり、自分の書き込みを見直したりすると、受講中に感じたり考えたりしていた事や内容を改めて思い出しました。ただ見直しただけではその時限りで流れてしまったかもしれませんが、筆記試験と言う目的があったために、コーチングの考え方に対して自分の言葉でまとめ、表現しなければならないので「分かったつもり」でいたことが案外整理できていない事が自覚できました。

そこで、何度もテキストを読み返して、自分の書き込みなども参考に、自分の言葉で設問で聞かれたことに文章を構築できるように、対策講座で貰った過去問を字数の感じを意識しながら書いてみたりして訓練しました。併せて、コーチングの用語や概念を頭に入れられるようにノートに整理して持ち歩き、通勤の電車で覚えたりしました。

受験と言う目的が出来たために集中して復習出来たことで、自分の中で曖昧なまま放置されていたことが多いことに気づいた事が、合否に関わらず収穫であったと思っています。

実技試験の準備では、何度も仲間たちと集まってセッションの練習をしましたが、試験が近づくにつれ、講座の時には遠慮して言いづらかったようなこともお互いに真剣にアドバイスし合えるようになりました。

(坂本 英代)

用語の一つ一つを、自分で理解し、解説できるようになった

"学んできたことを整理するのには最適です"という先生の言葉を聞き、それなら私も受験してみよう、と思ったのがきっかけでした。しかも、"基礎コースを理解していれば充分対応できます"という事前説明もやる気を刺激しました。

しかし、いざ取り組んでみますと、テキストを読んだだけでは容易に解答が出てきません。それでは、講座で自分がメモした内容を参考に、と思うのですが、満足するようなメモを取っていないのです。 この時、いかに先生の講義をしっかりとメモしていなかったかということを、いやというほど知らされました。

まして、コーチングをまったく知らない人に説明し、理解していただけるような平易な言葉で対応しなければならない条件ですので、なおさら困難さがありました。専門的な用語を使っての説明は楽なのですが、それを誰にでもわかるように説明するというのは、なかなか大変な作業になります。何度も書いてみて、妻や知人に理解してもらえるかどうか試したりもしました。

一連の試験対策をとおして感じたことは、テキストに出てくる用語の一つ一つを、自分で理解し、解説できるようになったことが、一番の効用ではなかったかなと思っています。

(高橋 利夫)

合格通知は本格的なコーチとしての学びの入学許可証

不合格通知を受け取った瞬間「なんで私が不合格?」正直納得がいかなかった。「ちゃんと理解しているはずだし、論文だって私なりの視点を持って書けたのに!」。このもやもやを晴らしたい一心でサポータに応募した。二度目の受講は受身ではいられない。解説のひと言ひと言、その時感じた自分の思いをすべて書きとめた。講座の後の先生を交えた振り返りの時間、疑問を次々とぶつけた。

私の理解のどこが間違っているんですかっ!質問の姿勢はいつも臨戦態勢だ。さらにもの足りずサポータ仲間と食事をともにしながら議論を繰り返した。「えーそんなのおかしいよ」「私はそうは思わないなぁ」最初の頃の私はこんな発言が多かったと思う。何度か議論を繰り返していくうちに、同じ解説を聞いても人によって捉え方がこんなに違うのかと驚き、視野が広がる感覚を徐々に得た。 ー自分の知識や過去の経験を手放さないとコーチングはできないー 基礎コースのはじめにこんなことを聞いたなぁ、とじわじわと私の小さな固い脳が解けていく感じがした。

そんな日々の中、二度目の受験の日が近づいてきた。一人でがんばった一度目の受験と大きく違ったのは、アドバイスを素直な気持ちで受け入れることができる仲間がいたことだ。彼らに頼み込んで小論文を書いては読んでもらい、書き直してまた読んでもらうことを繰り返した。書き上げたテーマは30以上ある。さぞ迷惑だったと思うが辛口コメントをしっかり返してくれた。書き直すたびに「自分が納得していることだけが真実の理論」と考える偏った私の色はなくなっていった。最初の論文はとても読めたものではない。

そして手に入れたのはA合格!「自己満足の理解の拘りを捨てる」=「自分以外の視点を素直に受け入れる」=「客観性を持つ」、私にとっては恐ろしく難しいことだった。

これに気づくまで一年半。とんでもない劣等生がA合格を手にしたことが奇跡ではなく、頑固な私の拘りを溶かしてくれる信頼できるサポータ仲間と出会えたことが奇跡だと感じている。合格通知は本格的なコーチとしての学びの入学許可証のようなものだと思う。学びはまだ始まったばかりだ。

(原田 千里)

普段の生活の中でどのようにコーチング的な関わりをもって人や仕事に接して実践しているのか

久しぶりの受験勉強でした。まず筆記試験対策として過去問題を含めて予想される設問を10問程度書き出し、私なりの解答例を作り、それを自分の言葉になるまで修正し繰り返し書き写しました。解答で求められる「コーチングの知識を持たない人がわかるように答案文を書く」という点に苦労をしました。

実技試験では、私の場合自分自身にとっての「なぜ」「どうして」から発する質問が多いので、とにかく相手の話しをよく聴き、相手の感情や感覚にコミットすることだけに意識を集中させていました。

受験を通して感じたのは、普段の生活の中でどのようにコーチング的な関わりをもって人や仕事に接して実践しているのか、結局はそのことが問われていたのではないかということでした。

(中町 英樹)