コーチ養成プログラム 概要

コーチアカデミーのコーチ養成プログラムは、毎年、前期(4月/5月開講)と後期(9月/10月開講)に開講しています。 基礎コースから始めて、応用コースまで続けて受講することができます。また、非営利機関として受講しやすい価格設定に努めております。ご受講希望の方は早めにご検討ください。

● 確かな理論と豊富な実習

コーチングスキルを学ぶコーチ養成プログラムは段階別に構成されています。
ちょっとした手法や質問をたくさん覚えるのではなく、コーチングの骨組みと構造をしっかり学べます。

  • 基礎コース・・・コーチングの理論と技法を学び、基礎力を養成します
  • 応用コース・・・人の潜在意識にアプローチできる実践力を養成します

この二つのコースを修了されると、日本コーチ連盟が認めるコーチングの学習課程を修めたことを証明する修了証書が授与されます。

また、プロフェッショナルなパーソナル・コーチとしての技能養成を目的とした、

新しいコミュニケーションを技術として学ぶ

コーチ養成プログラムとは、コーチングの学習プログラムです。コーチングの基本型を、理論と実技の両面から学習します。
この基本型に習熟することで相手・テーマ・ケースを選ばずにコーチングを実践できるようになります。

コーチングという「もう一つのコミュニケーションのとり方」を、豊富な実習によって実感を深め、実践力を高めていきます

コーチングを身につけて自分も強化する〜初心者から経験者まで〜

人間関係力は「聴く力」と「働きかける力」

部下から慕われる上司、仕事ができると噂の人。子供の個性を育む親。一緒にいたいと思われる人は、コミュニケーション能力を身につけています。それは話す能力ではなく聴く力。そして働きかける力。「コーチング」の学びを通して、信頼関係を育める人間関係力を伸ばしてみませんか?

相手を活性化させるコーチングを学べます

「従来のコーチング=主観に基づいた実践」

従来のコーチングは、「傾聴、承認、質問」をはじめとした様々なコーチングの知識を、コーチの主観自分なりのコミュニケーションの延長線上で行っていました。

そのため、気づかぬうちに自分の知識や経験に偏ってしまい、相手に押し付けてしまうことも少なくありませんでした。また、相手がコーチとは異なる価値観を持っていたり、性格が合わない場合などは、そもそもアプローチの仕方に困惑するなど、コーチングとしてのコミュニケーションそのものが機能不全に陥ることが少なくありませんでした。

結果として、効果のあるコーチングの実践には、コーチ自身のセンスに依存することが多く、専門的なコミュニケーションの技術としては多くの課題がありました。

「本学のコーチング=技術に基づいた実践」

本学のコーチングは、技法の定義が明確化され、その定義のもと、コーチに必要な行為がコーチングの基本型「傾聴技法×個性感知×質問技法」として有機的に結びついた専門的なコミュニケーションの「型(技術)」となっています。そのため、コーチ自身のセンスに依存しない知識の体系として学習・実践できるようになっています。

「型(技術)」に基づいた実践は、相互の主体性を保護しつつ、コーチ自身のセンスへの依存や知識・経験からの相手に対する押し付けがなくなるとともに、価値観や性格の違いによるアプローチの仕方への困惑などを避けられやすくなります。結果、率直に話せる信頼関係を育みやすくなります。

このことはコーチに余裕をもたらし、相手の気づきと行動の源泉である「相手の心の働き」を活性化させる自然なアプローチを可能にします。

基礎コース

受講期間・回数約3ヶ月(計6回/月2回程度)
開講曜日土曜(A日程)と 日曜(B日程・C日程)
開講クラス【東京】前期・後期
土曜クラス(A日程)
日曜クラス(B日程)
【大阪】前期のみ
日曜クラス(C日程)
開催会場・スケジュール開催会場:【東京】東京都新宿区 【大阪】大阪市西区本町 など
スケジュール:開催日程をご参照ください。
※各コースにつき、初回の欠席・2回連続の欠席・3回の欠席は不可
受講時間1回 約7.5時間
東京 10:30~18:00
大阪 10:30~18:00
※4回目と6回目は終了時刻が+1時間になります
受講定員1クラス20名程度
受講料金受講料一覧をご参照ください。
受講要件18歳以上の男女
特記事項<大学公開講座からの編入学について>
コーチングの学習開始を、大学公開講座「コーチング入門」にすることも可能です。その場合は、次に「コーチング・アドバンス」を受講することで、本科「応用コース」に編入学いただくことができます。

●大学公開講座「コーチング入門+「コーチング・アドバンス」≒ 本科「基礎コース」
●応用コースに編入学いただく場合は応用コース受講料の他に「差額受講料」が発生します。
●学習の入り口(基礎コース orコーチング入門)が違っていても、応用コースまでの受講料の総額は同じです。

応用コース

受講期間・回数約3ヶ月(計6回/月2回程度)
開講曜日土曜(A日程)と 日曜(B日程・C日程)
開講クラス【東京】前期・後期
土曜クラス(A日程)
日曜クラス(B日程)
【大阪】前期のみ
日曜クラス(C日程)
開催会場・スケジュール開催会場:【東京】東京都新宿区 【大阪】大阪市西区本町など
スケジュール:開催日程をご参照ください。
※各コースにつき、初回の欠席・2回連続の欠席・3回の欠席は不可
受講時間1回 約8時間
東京 10:00~18:00
大阪 10:00~18:00
※4回目と6回目は終了時刻が+1時間になります
受講定員1クラス20名程度
受講料金受講料一覧をご参照ください。
受講要件基礎コース20単位以上取得見込者
特記事項<大学公開講座からの編入学について>
コーチングの学習開始を、大学公開講座「コーチング入門」にすることも可能です。その場合は、次に「コーチング・アドバンス」を受講することで、本科「応用コース」に編入学いただくことができます。

●大学公開講座「コーチング入門+「コーチング・アドバンス」≒ 本科「基礎コース」
●応用コースに編入学いただく場合は応用コース受講料の他に「差額受講料」が発生します。
●学習の入り口(基礎コース orコーチング入門)が違っていても、応用コースまでの受講料の総額は同じです。

専門コース

受講期間・回数日中クラス:約6ヶ月(計9回/月1〜2回)
夜クラス:約9~11ヶ月(計23回/月1〜3回)
開講クラス【東京】受付中
開催会場・スケジュール開催会場:(東京)東京都新宿区 (大阪)大阪市西区本町もしくは四ツ橋
スケジュール:開催日程をご参照ください。
受講時間【東京】19:00~22:00 (10:30~18:00が3回あります)
日中クラス:1回 約8.5時間 夜クラス:1回 約3時間
受講定員1クラス20名程度
受講料金受講料一覧をご参照ください。
受講要件応用コース修了 及び 心理専修プログラム 初級コース 受講者

基礎コース 〜コーチングの理論と技法を学び、基礎力を養成します〜

主な学習内容

★コーチング概論/傾聴技法/承認技法/質問技法など

コーチング概論 〜「答えはその人の中にある」〜

コーチングは、コーチが相手を教え導く方法ではありません。相手が相手自身を導けることを、コーチがサポートする方法です。したがって、コーチが相手をコントロールするための方法ではありません。

コーチング概論の課程では、「答えはその人の中にある」というコーチング世界の共通的な考え方が どのようなものであり、コーチングの対話技術にどのようにつながる原理・原則であるかを学びます。

また、もうひとつ「協働関係」というコーチング世界の共通的な人間関係のはかり方として、どのように行うものであり、カウンセリングとはどのように違うのかなど、コーチングの基本要領を学びます。

傾聴技法 〜持続的な傾聴力の養成〜

● 一所懸命に聴くことではない

コーチングの傾聴は、「相手の気持ちになって聴くこと」ことでも「身を粉にして一所懸命に聴く」ことでもありません。
そもそも、人には、見たいように見て、聞きたいように聞いてしまう傾向があります。 つまり、聴き手が自分の主観で、相手の話を「何が重要で何が重要でないか」判断しながら聞いてしまうことが多いのではないでしょうか。

● 相手が本当に聴いてほしかったこと

結果として、虫食い状態の聞き方になってしまい、相手が本当に聴いてほしかったことに限って聞けておらず、挙句の果てに自分の話をし始める、そして相手はストレスが溜まっただけ、そんなことが起きがちでないでしょうか。 傾聴技法の課程では、相手の根底にある率直な思いに近づき、共有することを可能にする「技法」としての傾聴の仕方を学びます。 虫食い状態の聞き方を避け、コーチングの基盤となる最も重要な技法です。

承認技法 〜相手の主観に肯定的に関われる力の養成〜

● 相手を褒めようとすることではない

コーチングの承認は、「相手の褒めるところ」を探すことや「相手の良いところ」を見つけてあげることではありません。そもそも、人にはコミュニケーションをとる時、自分との相性や都合の良し悪しに偏る傾向があります。

そのうえ、相手が知るべきことを知っているか、やるべきことをやっているかなど、自分では気づかぬうちに、他者評価的な視点に立ってしまうことが少なくありません。この場合も、知識や経験が豊かな人ほどその傾向は強まります。
承認以前に、自覚していない排他的な自分自身が「壁」となってしまいます。

● 自分が納得できる方向にコントロールしてしまう

さらに、自分とは異なる相手の感じ方、考え方、やり方などには不都合を感じやすいものです。 そのため、上司が部下に、教師が生徒に、親が子にコーチングを行う場合など、コーチである自分に とって、納得できる方向や着地にコントロールしてしまいがちです。これでは、相手自身の潜在的な 強みに気づき、活用してもらうことは不可能といえるでしょう。

承認技法の課程では、コーチングのもう一つの基盤である「技法」としての承認の仕方を学びます。 コーチとは異なる感じ方や考え方を持つ相手をコントロールすることなく、相手の主観に肯定的に関われる専門的な承認力を養成します。

質問技法 〜相手の内面を深堀りできるサポート力を養成〜

● 「誘導尋問」ではない

コーチングの質問は、コーチがコーチングの質問表現をたくさん覚えて、相手にいろいろ質問することではありません。
また、相手に「考えさせる」こと、「やる気を引き出す」こと、「行動を引き出す」こと自体を目的として行うものでもありません。
ましてや、コーチの疑問や違和感を解消するためでも、相手に対する理解を深めるために行うものでもありません。さらに、コーチングの質問は誘導尋問でもありません。

● 相手の潜在意識への深堀りをサポートする

このように、質問を行う理由が従来のコミュニケーションと、コーチングのコミュニケーションでは 大きく異なります。ところが、人は「わからないこと」「知らないこと」「自分とは違うこと」などを聞くと反射的に質問してしまうものです。
そのため、相手の内面の深堀を促すサポートよりも、自分の納得を優先する質問をしてしまいやすく、 コーチをする側がコーチングを壊してしまいがちです。

質問技法の課程では、傾聴技法そして承認技法に基づいて行う、「技法」としての質問の仕方を学びます。コーチの疑問解消や間を持たせるための質問ではなく、相手の潜在意識への深堀と、 深い気づきが主体的な行動へのつながりとなるような専門的な質問力を養成します。

応用コース 〜人の潜在意識にアプローチできる実践力を養成します〜

主な学習内容

★人の潜在力の行動化を促せる技術と実践力を身につけます。

● 感情を制御することが習慣化している

多くの人が、子供から大人に成長するに従い社会性を身につけることで「理性的である」「客観的である」「合理的である」ことを大切にしています。結果として、自分の感情を制御することが習慣化しているのです。

● 相手の感情にアプローチするために

さて、コーチングは、人の感情を行動のエネルギーとして活用する方法です。そのため、コーチは、 相手の喜怒哀楽をはじめとして多様な感情にアプローチする事になります。
しかしながら、まずコーチ自身が、普段制御している自身の感情をひも解いていなければ、相手の感情にアプローチすることは難しいといえます。相手の内面の力を活用するサポートをするにあたっては、コーチ自身が自分の内面に取り組む訓練が出来ていないといけません。

応用コースでは、

  • 人の感情は、いつ・どこから・どのように・どのくらい「生産」されるものであるのか、そのことがいかに「その人らしさ」を形づくっている要素であるかを学びます。
  • 相手へのアプローチの限界をつくってしまうコーチ自身の心の壁を、心の扉に変え、自らを深堀りする訓練をします。
  • また、傍から見た「こうすべき・こうしなければならない」ではなく、「自分ならばどうしたいか」という個性を反映させた行動は、持続可能で高いパフォーマンスにつながる可能性があります。

コーチングでは、普通の行動を、その人の「自己表現」に発展されるようにサポートしていきます。 このサポートを可能にするべく、 応用コースでは、受講生自身に訓練として取り組んでいただくことを通じて、相手の気持の深いレベルに関われる専門的な力を養成します。

● 根本的な実践力を身につける

人をサポートする前に、まずは自身について取り組んでいただくことで、実感を持ってコーチングが実践しやすくなります。 また、このような訓練によって、コーチングの技術を学んでいただいたはずの受講生自身が、「コーチングを受けている」ような効果があります。結果として、受講生自身の深い気づきが応用可能な根本的な実践力ともなります。

応用コースまで修了されますと、 日本コーチ連盟認定コーチ養成プログラムを修めた証として、修了証書を授与します。

また、応用コースまで修了することで、日本コーチ連盟認定コーチ技能試験(Ⅱ種)の受験資格を得ることができます。検定試験は、年2回行っております。受験についてはとくに期限はございませんので、御自身のタイミングでお受けいただけます。

専門コース 〜コーチングを創造的な協働関係に昇華する〜

主な学習内容

プロフェッショナルなパーソナル・コーチとしての技能養成を前提とした実践演習のコースです。コーチングを相互の個体差を活用し合える人間関係学として実践力を養成します。

基礎コース及び応用コースで学習した型を、自身の感覚に浸透・定着させるとともに、「自己受容」の力を育み実感していきます。
さらに、「持続する意欲の仕組み」と、「持続する行動の仕組み」の創造に向けた協働作業を自然に行う力を養成します。